今週の観音さまは、施薬観音さまです。
施すことは、とても大事なことです。
相手に対して、心から何かを施す。
それは、そのプロセス全てが相手への思いやりだからではないでしょうか。
プレゼントをもらって嬉しいのは、そのプレゼントの価値がどうかというよりも、そのプレゼントを選んでくれる相手の気持ちがあるから嬉しいのです。
もし気持ちが無ければ、それは単に渡しているだけになってしまいます。
何かを施すときにも、この思いやりがとても大切です。
相手の気持ちや、状態を察するからこそ施すことができます。
「あぁ、立ち続けるのは難儀そうだから、座席を譲ろう」
施しは、相手を見ることから始まります。
だから、独り善がりではいけません。
自分の中で勝手に善いことをしたと満足しているときは、相手を見ていません。
そして、誰かに何かを施されたりもらったりしたら、素直に受け取る心も大切にしたいものです。
席を譲られて憤慨するお年寄りの話を聞くことがありますが、座る必要がもしなかったとしても、せっかくの相手の気持ちは受け取って感謝したいものです。
私たちは施したり施されたり、色々な人と関わって生きています。
相手に心を配ること、そして素直に受け取り感謝すること。
ほんのちょっとしたことかもしれませんが、心がけたいことですね。
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