今週の観音さまは、施薬観音さまです。
幸せであるためには、何が必要でしょうか。
自分のことを受け入れることは大切なことです。
背伸びせず、配られたカードをうまく使うことです。
周りの人との円滑な人間関係も大切ですね。
周りの人が敵に見えていたのでは、安心できませんね。
しかし、それだけでは幸せの条件は満たせません。
他の人に自らを与えることや、受けた恩を返すことができなければなりません。
与えられるのをただ待つ姿勢は、幸せを遠のかせてしまいます。
自分には誰かに与えるものなんて何もない?
お金も無いし、ボランティアする時間も無いし…
いいえ、そんなことはありません。
無財の七施といって、資産が無くても誰かに与えるものはあります。
優しい気持ちや表情で人に接することも十分、布施になるそうです。
近年の研究では、社会に貢献できていると感じられることが、健康を増進し寿命を延ばすことが分かってきています。
逆に、自分は役立たずのお荷物だという思い込みや、自分は与えられて当然だという心持ちが、健康を害し寿命を縮めるとも言えますね。
伝教大師曰く「施すことを知らず受け取るばかりの人は、死んで地獄の薪になる」そうです。
地獄の薪にはなりたくありませんが(笑)、幸せになるために必要不可欠な要素ですね。
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