今週の観音さまは、円光観音さまです。
「比べない」
よく聞きますね。
自分を誰かと比べて、悦に入ったり落ち込んだり、一喜一憂しない。
誰かを誰かと比べて優劣を決めつけない。
とても大切なものの見方です。
しかし本当に比べることはいけないことなのでしょうか?
十分な経験を積んだ熟練者と初心者、比べてはいけないから、どちらも同じなのでしょうか?
もしそういう考え方をするのであれば、それは相手の積み上げた経験へのディスカウントになってしまいます。
そして、相手を尊重できずディスカウントしてしまうその心は、一体どういったカラクリなのでしょうか?
ひとつ考えられるのは、
相手の権威を感じると、同時に自分の自信の無さや劣等感を刺激されてしまう
→相手を自分と同じ価値に引き下げることで溜飲を下げる
というカラクリです。
だから相手の価値すらも「比べない」という名目で無かったことにしてしまいます。
一番根っこにあるのは、自信の無さ、無力感、劣等感です。
本当に「比べない」ものはそういったものではなくもっと根源的な「人として」「存在」といったものです。
「比べられない」と言ってもいいかもしれません。
経験の深浅はあれど、人としての価値の優劣はありません。
私たちはそれぞれがそれぞれの目指す方向を向いています。
一列に並んで、よーいドン!ではありません。
東に向かっている人も居れば、南に向かっている人も居ます。
中には休憩してたり、遠回りで行く人も居るでしょう。
人にはそれぞれ自分にとっての目的地があります。
それに気がつけば、東向きの人と南向きの人を比べるような無意味なことは起こりません。
私は私、あなたはあなた、です。
カウンセリングの詳細は…
https://peraichi.com/landing_pages/view/sekicounseling/
カウンセリングのお問い合わせは…
seki.ma.yakushi@gmail.com